文部科学省が中学3年生と高校3年生を対象に実施した2015(平成27)年度の「英語力調査」(速報)では、「読む」「書く」
「聞く」「話す」の4技能がバランスよく育成されていないことが、大きな課題となっています。中高生に対する意識調査の
部分からは、根本的な問題が浮かんできました。
中高生にとって、英語を使って何をするのかという具体的なイメージが、あまりに乏しいことです。
中高生の英語力が上がらないのには、授業方法など、さまざまな理由がありそうです。同時に注目されるのが、
中高生の意識です。
調査対象となった中3は、新学習指導要領により、小学5・6年生に「外国語活動」(英語教育)が初めて導入された
最初の子どもたちです。
それにもかかわらず、中3で「英語が好き」と回答した生徒は56.1%でした。裏を返せば、小学校高学年から英語を
学んできたのに、中3になると4割以上が英語嫌いになっているのです。
グローバル化対応を柱にした新学習指導要領で、「英語嫌い」をなくすことはできなかったようです。
さらに、どの程度まで英語力を身に付けたいか尋ねたところ、中3では「高校入試に対応できる力」35.4%と
「海外旅行などで日常会話をし、
コミュニケーションを楽しむ」34.0%の2つで約7割を占め、「国際社会で活躍できるようになりたい」は10.2%、
「海外でのホームステイや語学研修を楽しめるようになりたい」は7.3%でした。一方、高3は、海外旅行などでの
日常会話が35.6%でトップ、
次いで「学校の授業以外での利用は考えていない」が20.6%、「大学入試に対応できる力」が18.8%となっています。
「国際社会で活躍したい」は11.2%、「大学で自分が専攻する学問を英語で学べるようになりたい」は4.7%でした。
高校入試や大学入試に対応でき、将来の海外旅行で日常会話ができる程度、というのが、多くの中高生の
英語力のイメージのようです。これでは英語力の向上は難しいといえるでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-benesseks-life
「聞く」「話す」の4技能がバランスよく育成されていないことが、大きな課題となっています。中高生に対する意識調査の
部分からは、根本的な問題が浮かんできました。
中高生にとって、英語を使って何をするのかという具体的なイメージが、あまりに乏しいことです。
中高生の英語力が上がらないのには、授業方法など、さまざまな理由がありそうです。同時に注目されるのが、
中高生の意識です。
調査対象となった中3は、新学習指導要領により、小学5・6年生に「外国語活動」(英語教育)が初めて導入された
最初の子どもたちです。
それにもかかわらず、中3で「英語が好き」と回答した生徒は56.1%でした。裏を返せば、小学校高学年から英語を
学んできたのに、中3になると4割以上が英語嫌いになっているのです。
グローバル化対応を柱にした新学習指導要領で、「英語嫌い」をなくすことはできなかったようです。
さらに、どの程度まで英語力を身に付けたいか尋ねたところ、中3では「高校入試に対応できる力」35.4%と
「海外旅行などで日常会話をし、
コミュニケーションを楽しむ」34.0%の2つで約7割を占め、「国際社会で活躍できるようになりたい」は10.2%、
「海外でのホームステイや語学研修を楽しめるようになりたい」は7.3%でした。一方、高3は、海外旅行などでの
日常会話が35.6%でトップ、
次いで「学校の授業以外での利用は考えていない」が20.6%、「大学入試に対応できる力」が18.8%となっています。
「国際社会で活躍したい」は11.2%、「大学で自分が専攻する学問を英語で学べるようになりたい」は4.7%でした。
高校入試や大学入試に対応でき、将来の海外旅行で日常会話ができる程度、というのが、多くの中高生の
英語力のイメージのようです。これでは英語力の向上は難しいといえるでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-benesseks-life